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「合唱団よびごえ」は、2016年に東京学芸大学音楽科有志によって創設された合唱団です。声楽専攻の学生や、大学から合唱を始める学生など、様々なバックグラウンドをもつ団員が所属しています。現在は、学外での合唱祭やコンクール、学内での演奏会に出演する他、都内で活動する中高生と一緒に合唱をしたり、都外への勉強の旅も始めました。
「合唱×教育」をテーマに、ゆっくり時間をかけて、合唱の楽しさ、難しさを一緒に感じてもらえると嬉しいなと思います。新入団員、練習見学は随時ご相談ください!
問合せ:instaか、メールで!
新歓稽古のために準備くださったみなさん、そして当日来てくださった1年生の方々にとても感謝しております。本当にありがとうございました。
新歓稽古の記録を残しておく意味でも、日誌を書いておきたいと思います。
ななみさんとはるとさんによる団の説明、自己紹介の進行のあと、小田がバトンをもらい、発声練習は本当にあっさりと、活動に入っていきました。今回はNコンの小学校の部の課題曲にもなった「ふるさと」(詩:小山薫堂 曲:youth case)を選んでくださり、混声四部(編曲:松本涼)を使用しました。さすがは学大生、10分で音取りが終わり、合わせをしても一発でキマっていくスタートでした。
今回の大きなテーマとして、「形と音色」を考えてみました。
少し抽象的に書いてしまいましたが、要は、正しい音高、リズム、強弱、アーティキュレーション等で演奏できていますか?ということが、「形」に当たると思います。しかし、それは決して、楽譜上に書かれてある記号を守れば良いというだけではなく、「書かれていなくても書かれてあること」を読めるかどうかが「形」を作るうえでは重要である、ということをみなさんと再確認したいと思い、活動に取り入れました。
最初は、まずはそれぞれの譜読みの通りに歌ってもらいました。その次に、出だしの4小節には、強弱記号としてmpが書かれてあるだけですが、ピークがある演奏を僕が示し(山本訓久先生の言葉で言えばSchwerpunkt=重心)、書かれてはいないけれども自然なcresc.とdecresc.があることを一緒に確認したうえで、ではなぜ、書かれてはいないのに、ピークを見つけることができるのか、という問いに連続していきました。
そこでは、①旋律の特徴(ドからラの音までなめらかに上行したら、次はなめらかに下行する)、②和声の特徴から説明をしてくれ、僕からはもう1つ、③日本語のラインの観点を提示しました。重要なこととして、ピークは、はっきりとは書かれていないけれども、少なくとも3観点から説明可能であり、これらを読める人にとっては、書かれてある情報に等しいということです。つまりは、読もうとしなければ読めないし、読める人には読める情報ということです。
さて、この発展として、実はこの曲の楽譜では、続く4小節も似たようなフレーズが続きますが、そこでは、ピークがきちんとmp – cresc. mf – decresc. と書かれてあることに着目してもらいました。では、「書かれてはいないけれども見つけられたピークと、実際に書かれてあるピーク、どうやって歌い分けますか?」という問題にもちろんぶち当たり、このあたりから、少しずつ僕の言わんとするメッセージ、つまりは楽譜の読み方が開けてきたんじゃないかな?と、感じていました。
いったん楽譜の読み方が開けてしまえば、「きっとみなさんならば応用してくれる!」と信じ、次の問いへ。
この曲には、3つの旋律の形(線)が出てきます。
1.なめらかに上行して下行する、4小節の旋律(Aメロ)
2.最初にアクセントをもってから下行していく、2小節の旋律(Bメロ)
3.上行して下行する旋律の、2小節+2小節+4小節の重ね技(サビ)
これらの旋律の特徴を、書かれてある強弱だけでなく、書かれていないけれども書かれてあることをしっかり読みながら、明確につくってみよう、ということをやってみました。
仕上げとして、線の質について、発展的な話をしました。人が息を吸い、吐く時には、あたかも一本の線が口から出ているというイメージの話から、それが細いのか太いのか、柔らかいのか硬いのか、繊細なのか決然としているのか、一本の線は1つのフレーズの中で質を変えながら紡がれたりもするのか(例:最初は力強かったけれども、次第に柔らかくなったり)等。
この話をした後にみなさんに歌っていただいたとき、ものすごく、「形」として、声の可能性を感じる音楽になっていたなぁと思います。
次に、「音色」の話に進んでいきました。
「形」は楽譜に書かれてあることを読むための技術が問われているように思いますが、「音色」は、「感性」との関わりの深いものです。殊に、音色にも答えがあるように考えている人もいるかもしれませんが、それは決して正しくなく、多くの人が共通してたどり着く音色があるために結果的に似通った演奏になっている、ということはあるかもしれませんが、音色の学びは、素晴らしい演奏家の音色を自分も作れるようになるという、真似をベースとした学びではありません。真似がベースになっているならば、新しい解釈は生まれないはずであり、音楽の多様性に矛盾する考え方になります。大切なのは、自らの感性を働かせて、自分が納得できる音色を選択できるようになること、その先に、作れるようになることです。
活動のスタートは、こんな発問からでした。
1.この主人公は、どんな人?何歳くらい?どんな性格?
なぜ、この詩でかかれているようなことを考えているの?
2.第1連について、音色(心の状況)はどう変化している?
どこで変化している?
みなさんの答えはこんな感じでしたね。
1.(チーム男声)20歳の大学生くらい。帰省で地元に帰っている。
(チーム女声)大学生か社会人くらい 忙しさがひと段落して、帰省している。
2.(チーム男声)最初は遠くにあったなつかしさだったけれど、だんだんといろんな人の顔が思い浮かんできて、いまははっきり見えている!みたいな変化。
(チーム女声)素朴で、感傷的なところもあって、それは安心したときの涙が出る手前みたいな感覚から、だんだんと、ひとりひとりの笑顔が見えてきて、前向きに明るくなっていく、という変化。
この発問には答えはありません。重要なのは、ひとりひとりが納得できる場面設定をもてること、そして共感的にこの作品のことを感じられるようになることが目的です。
次に、残りの詩全体を眺めながら、感情が見出せるところを書き出してみて、それをチームでシェアすることで、ざっくりとしたこの曲の感情のタイムラインを整理してみよう、と発展させました(一曲の中で、最初から最後に向かって、どのように感情が変化しているのか)。例えば、優しい感じ、決然とした感じ、温かい感じ、つらいけど踏ん張る感じなど。…
「合唱×教育」をテーマに、ゆっくり時間をかけて、合唱の楽しさ、難しさを一緒に感じてもらえると嬉しいなと思います。新入団員、練習見学は随時ご相談ください!
問合せ:instaか、メールで!
15
May
2026
2026
【2026】よびごえ日誌 vol.3 新歓稽古①
みなさん、こんにちは。小田です。新歓稽古のために準備くださったみなさん、そして当日来てくださった1年生の方々にとても感謝しております。本当にありがとうございました。
新歓稽古の記録を残しておく意味でも、日誌を書いておきたいと思います。
ななみさんとはるとさんによる団の説明、自己紹介の進行のあと、小田がバトンをもらい、発声練習は本当にあっさりと、活動に入っていきました。今回はNコンの小学校の部の課題曲にもなった「ふるさと」(詩:小山薫堂 曲:youth case)を選んでくださり、混声四部(編曲:松本涼)を使用しました。さすがは学大生、10分で音取りが終わり、合わせをしても一発でキマっていくスタートでした。
今回の大きなテーマとして、「形と音色」を考えてみました。
少し抽象的に書いてしまいましたが、要は、正しい音高、リズム、強弱、アーティキュレーション等で演奏できていますか?ということが、「形」に当たると思います。しかし、それは決して、楽譜上に書かれてある記号を守れば良いというだけではなく、「書かれていなくても書かれてあること」を読めるかどうかが「形」を作るうえでは重要である、ということをみなさんと再確認したいと思い、活動に取り入れました。
最初は、まずはそれぞれの譜読みの通りに歌ってもらいました。その次に、出だしの4小節には、強弱記号としてmpが書かれてあるだけですが、ピークがある演奏を僕が示し(山本訓久先生の言葉で言えばSchwerpunkt=重心)、書かれてはいないけれども自然なcresc.とdecresc.があることを一緒に確認したうえで、ではなぜ、書かれてはいないのに、ピークを見つけることができるのか、という問いに連続していきました。
そこでは、①旋律の特徴(ドからラの音までなめらかに上行したら、次はなめらかに下行する)、②和声の特徴から説明をしてくれ、僕からはもう1つ、③日本語のラインの観点を提示しました。重要なこととして、ピークは、はっきりとは書かれていないけれども、少なくとも3観点から説明可能であり、これらを読める人にとっては、書かれてある情報に等しいということです。つまりは、読もうとしなければ読めないし、読める人には読める情報ということです。
さて、この発展として、実はこの曲の楽譜では、続く4小節も似たようなフレーズが続きますが、そこでは、ピークがきちんとmp – cresc. mf – decresc. と書かれてあることに着目してもらいました。では、「書かれてはいないけれども見つけられたピークと、実際に書かれてあるピーク、どうやって歌い分けますか?」という問題にもちろんぶち当たり、このあたりから、少しずつ僕の言わんとするメッセージ、つまりは楽譜の読み方が開けてきたんじゃないかな?と、感じていました。
いったん楽譜の読み方が開けてしまえば、「きっとみなさんならば応用してくれる!」と信じ、次の問いへ。
この曲には、3つの旋律の形(線)が出てきます。
1.なめらかに上行して下行する、4小節の旋律(Aメロ)
2.最初にアクセントをもってから下行していく、2小節の旋律(Bメロ)
3.上行して下行する旋律の、2小節+2小節+4小節の重ね技(サビ)
これらの旋律の特徴を、書かれてある強弱だけでなく、書かれていないけれども書かれてあることをしっかり読みながら、明確につくってみよう、ということをやってみました。
仕上げとして、線の質について、発展的な話をしました。人が息を吸い、吐く時には、あたかも一本の線が口から出ているというイメージの話から、それが細いのか太いのか、柔らかいのか硬いのか、繊細なのか決然としているのか、一本の線は1つのフレーズの中で質を変えながら紡がれたりもするのか(例:最初は力強かったけれども、次第に柔らかくなったり)等。
この話をした後にみなさんに歌っていただいたとき、ものすごく、「形」として、声の可能性を感じる音楽になっていたなぁと思います。
次に、「音色」の話に進んでいきました。
「形」は楽譜に書かれてあることを読むための技術が問われているように思いますが、「音色」は、「感性」との関わりの深いものです。殊に、音色にも答えがあるように考えている人もいるかもしれませんが、それは決して正しくなく、多くの人が共通してたどり着く音色があるために結果的に似通った演奏になっている、ということはあるかもしれませんが、音色の学びは、素晴らしい演奏家の音色を自分も作れるようになるという、真似をベースとした学びではありません。真似がベースになっているならば、新しい解釈は生まれないはずであり、音楽の多様性に矛盾する考え方になります。大切なのは、自らの感性を働かせて、自分が納得できる音色を選択できるようになること、その先に、作れるようになることです。
活動のスタートは、こんな発問からでした。
1.この主人公は、どんな人?何歳くらい?どんな性格?
なぜ、この詩でかかれているようなことを考えているの?
2.第1連について、音色(心の状況)はどう変化している?
どこで変化している?
みなさんの答えはこんな感じでしたね。
1.(チーム男声)20歳の大学生くらい。帰省で地元に帰っている。
(チーム女声)大学生か社会人くらい 忙しさがひと段落して、帰省している。
2.(チーム男声)最初は遠くにあったなつかしさだったけれど、だんだんといろんな人の顔が思い浮かんできて、いまははっきり見えている!みたいな変化。
(チーム女声)素朴で、感傷的なところもあって、それは安心したときの涙が出る手前みたいな感覚から、だんだんと、ひとりひとりの笑顔が見えてきて、前向きに明るくなっていく、という変化。
この発問には答えはありません。重要なのは、ひとりひとりが納得できる場面設定をもてること、そして共感的にこの作品のことを感じられるようになることが目的です。
次に、残りの詩全体を眺めながら、感情が見出せるところを書き出してみて、それをチームでシェアすることで、ざっくりとしたこの曲の感情のタイムラインを整理してみよう、と発展させました(一曲の中で、最初から最後に向かって、どのように感情が変化しているのか)。例えば、優しい感じ、決然とした感じ、温かい感じ、つらいけど踏ん張る感じなど。…
現役チーム

石川花世Hanayo Ishikawa

石丸徳Megumi Ishimaru

井藤一輝Kazuki Itou

伊藤陽杜Haruto Itou

加藤優奈Yuna Kato

小林翔人Shouto Kobayashi

佐藤光紀Kouki Sato

佐藤七海Nanami Sato

新喜真由音Mayune Shinki

辰川真奈美Manami Tatsukawa

真鍋翔吾Shogo Manabe

室伏萌衣Mei Murofushi

柳本泰佑Taisuke Yanagimoto
OB/OG

泉晴陽Haruhi Izumi

一柳優里愛Yuria Ichiyanagi

井出哲Satoru Ide

伊藤真緒Mao Itou

稲村歌乃Utano Inamura

伊野綾那Ayana Ino

今城琴美Kotomi Imajo

大野菜々Nana Ohno

大瀧夏未Natsumi Ohtaki

神谷咲妃Saki Kamiya

草野圭祐Keisuke Kusano

國元美乃里Minori Kunimoto

小金澤萌花Moeka Koganezawa

佐藤花音Kanon Satou

鈴木慧Kei Suzuki

滝澤奏有美Sayumi Takisawa

谷夏七星Nanase Tani

土屋七海Nanami Tsuchiya

中島菜々子Nanako Nakajima

名嘉眞静香Shizuka Nakama

萩原春花Haruka Hagiwara

濱野瑞貴Mizuki Hamano

原田綾乃Ayano Harada

笛木和人Kazuto Fueki

藤原改Kai Fujiwara

堀切彩愛Sae Horikiri

槇佳絵子Kaeko Maki

松本夏実Natsumi Matsumoto

丸大喜Daiki Maru

森本侑花Yuka Morimoto
history
21
July
2025
2025
第80回東京都合唱祭
「こころよ うたえ」(一倉宏詩/信長貴富曲)
「Go the Distance」(David Zippel詩/Alan Menken曲/Ed Lojeski編)
ピアノ:鈴木楓雅さん(賛助)
02
March
2025
2025
春こん。 東京春のコーラスコンテスト2025 銀賞
「クラシック・現代音楽部門(指揮あり)混声」
混声合唱のための『あい』より「あい」(谷川俊太郎詩/松下耕曲)
「Nyon Nyon」(Jake Runestad曲)
20
February
2024
2024
春こん。 東京春のコーラスコンテスト2024 銀賞
「ユースの部 混声」
混声合唱のための『だるまさんがころんだ』より「Ⅰ」(矢川澄子詩/長谷部雅彦曲)
混声合唱のための『風の馬』より「第3ヴォカリーズ」(武満徹曲)
※演奏作品の説明は、Youtubeの概要欄に記載しました。














