「合唱団よびごえ」は、2016年に東京学芸大学音楽科有志によって創設された合唱団です。声楽専攻の学生や、大学から合唱を始める学生など、様々なバックグラウンドをもつ団員が所属しています。現在は、学外での合唱祭やコンクール、学内での演奏会に出演する他、都内で活動する中高生と一緒に合唱をしたり、都外への勉強の旅も始めました。
 「合唱×教育」をテーマに、ゆっくり時間をかけて、合唱の楽しさ、難しさを一緒に感じてもらえると嬉しいなと思います。新入団員、練習見学は随時ご相談ください!
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02
June
2026

【2026】よびごえ日誌 vol.4 新歓稽古②

みなさん、こんばんは。小田です。
あっという間に6月になってしまいました。未来への記録のため、新歓稽古の2回目(5月22日(金)18:30~)についても、書いておきたいと思います。
 
今回は、まずは2人組(もしくは3人)になり、完全5度を決める練習を行いました。
完全5度の響きは、音高さえ合っていればキマる、というものではありません。さて、完全5度を決めるためには、どんな意識や工夫が必要なのか、これを考えるところからスタートしました。
みなさんから出た意見は以下の通りでした。
 
・音の幅を正確にする必要がある(それぞれが正しい音を歌うというよりも、2人の中での音の幅が完全5度であること)
・発声のポジションが、浅いよりも深めの方がはまりやすそう
・音色がそろっていると、はまりやすそう
・ビリビリと鳴る感覚をガイドラインにしていく
 
その他にも、いくつかの母音を試してくれたチームもありましたが、母音よりも発声のポジションの方が完全5度を決めるためには重要なのではないか、という実験的な検討も興味深かったです。
 
 
次は、女声と男声に分かれて、和音を決める練習を行いました。
完全5度の響きがある中に、第3音を上手にはめることで和音が成立するわけですが、美しく鳴らすためには、どんな意識や工夫が役に立つのでしょうか。
みなさんから出た意見は以下の通りでした。
 
・音色も大事だが、バランスがもっと大事なのではないか。
 倍音原理から考えると、主音が一番強く、次に第5音、その次に第3音という順番で弱くなっていくのではないか。
・どういう声の人をどの音に配置するか、という計画も大事かもしれない。
 例:主音には倍音が多めの人、第5音は少し太めの声の人、第3音は軽めの人
 
ここで、だんだんと合唱になって来たなぁという感覚が個人的にはありました。それは、それぞれの音の役割を見つけようとすることや、仲間の声の特性を観察したうえで作戦を練ろうとしている点です。
合唱と声楽の違いは、集団であるか個人であるかです。集団の場合は、そこに社会があり、社会があるところには役割が発生します。それを守らなければ社会は崩壊し、秩序を失うことになります。
 
 
最後に、前回も扱った「ふるさと」(詩:小山薫堂 曲:youth case)の混声4部の編曲のうち、練習番号C(23~30小節)を用いて、開離と密集の和音配置に着目しながら、またカデンツにも着目しながら、和音をきれいに歌えるためにはどんな意識や工夫が役に立つのか、考えてもらいました。全体を2群の合唱に分けて、それぞれのグループで取り組んでもらいました。
密集型の場合は、ハモりやすく、直前のワークをそのまま応用できたみたいですが、開離型については苦労もあったようです。
 
 
さて、今回のワークでも、お一人お一人が本当によく考えながら、またペアやグループにてよく話し合いをしながら進めてくれました。前回の新歓稽古でも扱ったように、「書かれていなくても書かれてあること」が、今回のワークの影のテーマでした。強弱記号等が書いていないとしても、完全音程などを決めるときにはなんらかの工夫が必要ですし、和音の場合は、すべてのパートに同じ強弱記号が書いてあったとしても、実際は、それぞれのパートのバランスを工夫する必要がありますね。
前回と今回の2回にわたって扱った内容は、「書かれていなくても書かれてあること」の一部にすぎません。まだまだ、見つけられるようになってほしいと思いますし、1つ見つかるほどに、ご自身の音楽の学びが1つ進んだと思っていただいてよいと思います。目に見えない音楽という時空藝術は、本当に面白いと思います。
 
そして、今回の新歓稽古の主たるテーマは、合唱の本質である、「和音」と「協力」と設定しました。
一人では和音は作れませんが、仲間が集まれば和音を作ることができます。和音の連続体である和声を空間に実現できるのが合唱という表現形態になります。
一人ではないがゆえに、合唱は仲間と協力するという手段を通して、表現をより良いものにしようとします。「こうしてみたらよくなるかも?」「そのアイデアいいね、やってみようよ!」という話し合いの中にも、合唱の本質は存在しているように思います。
みなさんがこれから音楽科の教員として、子どもたちと一緒に合唱活動をするとき、どうか、この2点を忘れずに活動いただけると嬉しいなと思います。独唱や斉唱との違いを理解したうえで、合唱にユニークな学びや体験をデザインしていくこと、そうした活動を通して、合唱という表現形態の特徴に子どもたちが気づいていってくれると嬉しいなと思います。
 
 
 
末筆、
今年度の新歓稽古も無事に終えることができました。ご準備くださったみなさん、本当にありがとうございました。
そして、新しくよびごえで一緒に活動くださる1年生のみなさん、困ったことがあったら、どんな些細なことでも先輩方に聞いてみてください。東京学芸大学という環境で、たくさんのことを学び、経験して、ときには失敗も悔しい思いもして、その全部で新しいキラキラした自分になって、未来に、子どもたちと一緒に音楽をしてほしいなと思います。音楽を愛して、仲間を愛して、自分を信じて、一緒に頑張りましょう。 小田直弥…

現役チーム


石川花世Hanayo Ishikawa
石丸徳Megumi Ishimaru
井藤一輝Kazuki Itou
伊藤陽杜Haruto Itou
加藤優奈Yuna Kato
小林翔人Shouto Kobayashi
佐藤光紀Kouki Sato
佐藤七海Nanami Sato
真鍋翔吾Shogo Manabe
室伏萌衣Mei Murofushi
柳本泰佑Taisuke Yanagimoto

OB/OG


泉晴陽Haruhi Izumi
一柳優里愛Yuria Ichiyanagi
井出哲Satoru Ide
伊藤真緒Mao Itou
稲村歌乃Utano Inamura
伊野綾那Ayana Ino
今城琴美Kotomi Imajo
大野菜々Nana Ohno
大瀧夏未Natsumi Ohtaki
神谷咲妃Saki Kamiya
草野圭祐Keisuke Kusano
國元美乃里Minori Kunimoto
小金澤萌花Moeka Koganezawa
佐藤花音Kanon Satou
新喜真由音Mayune Shinki
鈴木慧Kei Suzuki
滝澤奏有美Sayumi Takisawa
辰川真奈美Manami Tatsukawa
谷夏七星Nanase Tani
土屋七海Nanami Tsuchiya
中島菜々子Nanako Nakajima
名嘉眞静香Shizuka Nakama
萩原春花Haruka Hagiwara
濱野瑞貴Mizuki Hamano
原田綾乃Ayano Harada
笛木和人Kazuto Fueki
藤原改Kai Fujiwara
堀切彩愛Sae Horikiri
槇佳絵子Kaeko Maki
松本夏実Natsumi Matsumoto
丸大喜Daiki Maru
森本侑花Yuka Morimoto

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21
July
2025

第80回東京都合唱祭

「こころよ うたえ」(一倉宏詩/信長貴富曲)
「Go the Distance」(David Zippel詩/Alan Menken曲/Ed Lojeski編)
ピアノ:鈴木楓雅さん(賛助)

02
March
2025

春こん。 東京春のコーラスコンテスト2025 銀賞

「クラシック・現代音楽部門(指揮あり)混声」
 
混声合唱のための『あい』より「あい」(谷川俊太郎詩/松下耕曲)
「Nyon Nyon」(Jake Runestad曲)
 


 

20
February
2024

春こん。 東京春のコーラスコンテスト2024 銀賞

「ユースの部 混声」
 
混声合唱のための『だるまさんがころんだ』より「Ⅰ」(矢川澄子詩/長谷部雅彦曲)
混声合唱のための『風の馬』より「第3ヴォカリーズ」(武満徹曲)
 
※演奏作品の説明は、Youtubeの概要欄に記載しました。