「合唱団よびごえ」は、2016年に東京学芸大学音楽科有志によって創設された合唱団です。声楽専攻の学生や、合唱を大学から始めた学生など、様々なバックグラウンドをもつ団員が所属しています。現在は、新型コロナウイルスの感染対策を行いながら、歌唱活動やオンライン勉強会を行い、合唱×教育をテーマに学びを深めています。新入団員、練習見学は随時ご相談ください!
問合せ:ypmdj309@gmail.com(小田)
05
July
2024

【2024】よびごえ日誌 vol.5

こんにちは◎
2年の小林です。7月5日の稽古記録として、ひとつ日誌を残そうと思います。
 
今回は、現在取り組んでいる2曲のうち「僕が守る」の歌詞解釈に重点を置いて稽古を行いました。
“歌詞解釈”はよびごえの特徴的な活動のひとつであると僕は思います。歌詞について、曲の背景について、よびごえメンバー同士で考え話し合う-決して多くはない稽古の時間を歌の練習以外に使うというのは、ひとによっては抵抗を感じることかもしれません。実際僕も、よびごえに入る前まではいわゆる”練習至上主義”で、結局のところ練習の質と時間が演奏に直結する!!だからとにかく練習しよう!!!という考え方の人間でした。先に断っておくと、いまでもそれは大きくは変わっていません。大きく変わってはいませんが、よびごえの話し合い活動の有効性は確かに感じています。どんな風に有効で合唱が良くなるのか説明するのは難しいですが、少なくとも楽譜を読む視点が増えることは間違いありません。
 
以下、小田さんが送って下さった【「僕が守る」の詩の大枠を掴むための観点】を書いておきます↓
1.この詩って、「僕」目線の、「僕」と「君」の物語と言えると思うけど、「君」との関わりの中で、「僕」はどういう人でありたいと思っているのか?
2.詩の中に4回登場する「君」は、同じ人?それとも違う人?
3.つまるところ、この詩の持っているメッセージってなんなんだろう?(みなさんが演奏を通して、お客さんに伝えるべきメッセージ)
 
僕のグループでは出てきた他の話題から詩を考える時間も少しですがありました。印象に残ったのは、「『守る』とはなにか?」という話題です。誰かを命の危機から救うことは「守る」ことかもしれないけど、そんなことはいま生きていて起こることではない。でも僕たちはきっと誰かに守られているよね、それってどういうこと?そばにいることは「守る」こと?などなど色んな意見が出ました。
この詩の解釈における、好きだなと思った捉え方は「守る」ことは「肯定する」ことである、というものです。詩にでてくる「僕」は、想いや考えを誰にも認めてもらえない中(心細くて伸ばした手がどこにも触れない時)、「君」に認めてもらえたことをずっと憶えている。第三連からも、壮大な「肯定」であると読むことができる。そして最後(次は僕が 誰かを守りたい)、きっと「僕」は「君」のようにだれかを肯定して、受け入れられるひとになりたいと思っている。詩に触れるひと誰もが「僕」にも「君」にもなり得る、この詩の解釈として個人的にとてもしっくりきました。いっしょに話し合ってくれたななみんとめいめいのおかげです。
 
文章で説明するのは難しいですが、こういった話し合いの活動が有効になるのは「全員お互いの顔と名前が一致する関係であれる人数規模であること」、そして「音取りという作業にそれほどの時間を有さなくてよいこと」は少なくとも必要かなと個人的に思います。練習への取り入れ方は考えものです。
 
気取った堅い文章を書いてきてしまいましたが、最後にこれだけ書いて締めようと思います。
よびごえの話し合いはとっても楽しいです。これに尽きる、まで言ってしまうと大袈裟ですが、これからも大切にしていきたいなと心から思います。ここまで読んでくれてありがとうございました◎
  小林翔人…

現役チーム


石川花世Hanayo Ishikawa
石丸徳Megumi Ishimaru
一柳優里愛Yuria Ichiyanagi
井藤一輝Kazuki Itou
稲村歌乃Utano Inamura
大野菜々Nana Ohno
加藤優奈Yuna Kato
小林翔人Shouto Kobayashi
佐藤七海Nanami Sato
新喜真由音Mayune Shinki
辰川真奈美Manami Tatsukawa
萩原春花Haruka Hagiwara
真鍋翔吾Shogo Manabe
丸大喜Daiki Maru
室伏萌衣Mei Murofushi
柳本泰佑Taisuke Yanagimoto

OB/OG


泉晴陽Haruhi Izumi
井出哲Satoru Ide
伊藤真緒Mao Itou
伊野綾那Ayana Ino
今城琴美Kotomi Imajo
大瀧夏未Natsumi Ohtaki
神谷咲妃Saki Kamiya
草野圭祐Keisuke Kusano
國元美乃里Minori Kunimoto
小金澤萌花Moeka Koganezawa
佐藤花音Kanon Satou
鈴木慧Kei Suzuki
滝澤奏有美Sayumi Takisawa
谷夏七星Nanase Tani
土屋七海Nanami Tsuchiya
中島菜々子Nanako Nakajima
名嘉眞静香Shizuka Nakama
濱野瑞貴Mizuki Hamano
原田綾乃Ayano Harada
笛木和人Kazuto Fueki
藤原改Kai Fujiwara
堀切彩愛Sae Horikiri
槇佳絵子Kaeko Maki
松本夏実Natsumi Matsumoto
森本侑花Yuka Morimoto

history


20
February
2024

春こん。 東京春のコーラスコンテスト2024 銀賞

「ユースの部 混声」銀賞
 
混声合唱のための『だるまさんがころんだ』より「Ⅰ」(矢川澄子詩/長谷部雅彦曲)
混声合唱のための『風の馬』より「第3ヴォカリーズ」(武満徹曲)
 
※演奏作品の説明は、Youtubeの概要欄に記載しました。
 


 

19
November
2023

東京学芸大学 音楽科コンサート 2023

“Over the Rainbow”(E. Y. Harburg 詩/Harold Arlen 曲/Mark Hayes 編)
 

17
July
2023

第78回東京都合唱祭

「かめ」(大しまあきひこ詩/三善晃作曲)
「さびしいカシの木」(やなせたかし詩/木下牧子作曲)