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「合唱団よびごえ」は、2016年に東京学芸大学音楽科有志によって創設された合唱団です。声楽専攻の学生や、大学から合唱を始める学生など、様々なバックグラウンドをもつ団員が所属しています。現在は、学外での合唱祭やコンクール、学内での演奏会に出演する他、都内で活動する中高生と一緒に合唱をしたり、都外への勉強の旅も始めました。
「合唱×教育」をテーマに、ゆっくり時間をかけて、合唱の楽しさ、難しさを一緒に感じてもらえると嬉しいなと思います。新入団員、練習見学は随時ご相談ください!
問合せ:instaか、メールで!
以前の僕の日誌では、合唱祭で演奏予定の2曲のうち、「あなたのことを」について書きましたので、今回の日誌では「星めぐりの歌」について、書いておきたいと思います。
この日誌を、ずっと書きたいと思い続けながらも、この1カ月、書いては消し、書いては消しを繰り返して、ついに今日になってしまいました。そうこうしているうちに、以前の稽古で、賢治の生涯のこと、信仰のこと、世界の見方のことを、簡単にですが共有し、さて、この日誌では、何を書き残そうかと思うこととなりました。
もう一度、この日誌をゼロから書き直すこととして、ただし、本番でみなさんに心の中で感じていただきたいことを、いまの僕の言葉で書き残しておきたいと思います。
宮沢賢治(1896-1933, 岩手県花巻市)
賢治は裕福な家に生まれ、勉強したいことをさせてもらえ、鉱物収集や星座、農芸化学、造園、宗教、音楽、演劇など、37年の生涯で、たくさんのことを知ろうとして、実践した人でした。彼の信仰は、〈南無妙法蓮華経〉とお題目を唱える法華経との結びつきで語られますが、父政次郎の浄土真宗、彼にとっては恋人のような存在だったとされる保阪嘉内(1896-1937, 山梨県)が影響を受けたキリスト教、妹トシの霊魂を求めて旅した際に出会ったアイヌ信仰など、様々な信仰の影響を受けながら彼独自の世界の見方が構築されていき、より良い生き方を探し求めていたと考えるのが妥当でしょう。
彼が生きた時代は西洋化が急速に進むニッポンであり、科学や合理的な思考が広がったことで、誰も見たことがない死後の世界に過度な期待をするよりも、今生きているこの世界のことをより深く知ったり、より良くしていくことに興味が湧くことは自然だったように思います。賢治もまた、その一人でした。
賢治は、この世界について知ったこと、考えたこと、気づいた真理(らしきもの)について、詩や童話という、書き物を通して表現しました。彼の作品の中には、たくさんの動物や植物、星座といった知識が出てきますし、この世界に生きるものはすべて、食べて・食べられるという強者と弱者の関係性の中にいること(この関係性から逃げ出そうとすることは死を意味すること)、そうした世界のなかでの本当の幸せとはなにかという問いが、いくつもの作品の根底に流れています。
ここから先は、僕個人の賢治の見方です。
結局のところ賢治は、この世界は美しいということに心の底からの確信をもちたかった、ただその一心で勉強し、草木も風も動物も星もアニミズムとして、すべてこの世界を構成する命ある存在として、人間と平等に捉えていました。
賢治の晩年に書かれた詩を1つ紹介します(著作権は切れています)。
眼にて云う
だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽(わかめ)と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草(いぐさ)のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。…
「合唱×教育」をテーマに、ゆっくり時間をかけて、合唱の楽しさ、難しさを一緒に感じてもらえると嬉しいなと思います。新入団員、練習見学は随時ご相談ください!
問合せ:instaか、メールで!
04
July
2026
2026
【2026】よびごえ日誌 vol.7
みなさん、こんにちは。小田です。以前の僕の日誌では、合唱祭で演奏予定の2曲のうち、「あなたのことを」について書きましたので、今回の日誌では「星めぐりの歌」について、書いておきたいと思います。
この日誌を、ずっと書きたいと思い続けながらも、この1カ月、書いては消し、書いては消しを繰り返して、ついに今日になってしまいました。そうこうしているうちに、以前の稽古で、賢治の生涯のこと、信仰のこと、世界の見方のことを、簡単にですが共有し、さて、この日誌では、何を書き残そうかと思うこととなりました。
もう一度、この日誌をゼロから書き直すこととして、ただし、本番でみなさんに心の中で感じていただきたいことを、いまの僕の言葉で書き残しておきたいと思います。
宮沢賢治(1896-1933, 岩手県花巻市)
賢治は裕福な家に生まれ、勉強したいことをさせてもらえ、鉱物収集や星座、農芸化学、造園、宗教、音楽、演劇など、37年の生涯で、たくさんのことを知ろうとして、実践した人でした。彼の信仰は、〈南無妙法蓮華経〉とお題目を唱える法華経との結びつきで語られますが、父政次郎の浄土真宗、彼にとっては恋人のような存在だったとされる保阪嘉内(1896-1937, 山梨県)が影響を受けたキリスト教、妹トシの霊魂を求めて旅した際に出会ったアイヌ信仰など、様々な信仰の影響を受けながら彼独自の世界の見方が構築されていき、より良い生き方を探し求めていたと考えるのが妥当でしょう。
彼が生きた時代は西洋化が急速に進むニッポンであり、科学や合理的な思考が広がったことで、誰も見たことがない死後の世界に過度な期待をするよりも、今生きているこの世界のことをより深く知ったり、より良くしていくことに興味が湧くことは自然だったように思います。賢治もまた、その一人でした。
賢治は、この世界について知ったこと、考えたこと、気づいた真理(らしきもの)について、詩や童話という、書き物を通して表現しました。彼の作品の中には、たくさんの動物や植物、星座といった知識が出てきますし、この世界に生きるものはすべて、食べて・食べられるという強者と弱者の関係性の中にいること(この関係性から逃げ出そうとすることは死を意味すること)、そうした世界のなかでの本当の幸せとはなにかという問いが、いくつもの作品の根底に流れています。
ここから先は、僕個人の賢治の見方です。
結局のところ賢治は、この世界は美しいということに心の底からの確信をもちたかった、ただその一心で勉強し、草木も風も動物も星もアニミズムとして、すべてこの世界を構成する命ある存在として、人間と平等に捉えていました。
賢治の晩年に書かれた詩を1つ紹介します(著作権は切れています)。
眼にて云う
だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽(わかめ)と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草(いぐさ)のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。…
現役チーム

石川花世Hanayo Ishikawa

石丸徳Megumi Ishimaru

井藤一輝Kazuki Itou

伊藤陽杜Haruto Itou

加藤優奈Yuna Kato

後藤まおMao Goto

小林翔人Shouto Kobayashi

佐藤光紀Kouki Sato

佐藤七海Nanami Sato

西端菜桜Nao Nishibata

真鍋翔吾Shogo Manabe

室伏萌衣Mei Murofushi

柳本泰佑Taisuke Yanagimoto
OB/OG

泉晴陽Haruhi Izumi

一柳優里愛Yuria Ichiyanagi

井出哲Satoru Ide

伊藤真緒Mao Itou

稲村歌乃Utano Inamura

伊野綾那Ayana Ino

今城琴美Kotomi Imajo

大野菜々Nana Ohno

大瀧夏未Natsumi Ohtaki

神谷咲妃Saki Kamiya

草野圭祐Keisuke Kusano

國元美乃里Minori Kunimoto

小金澤萌花Moeka Koganezawa

佐藤花音Kanon Satou

新喜真由音Mayune Shinki

鈴木慧Kei Suzuki

滝澤奏有美Sayumi Takisawa

辰川真奈美Manami Tatsukawa

谷夏七星Nanase Tani

土屋七海Nanami Tsuchiya

中島菜々子Nanako Nakajima

名嘉眞静香Shizuka Nakama

萩原春花Haruka Hagiwara

濱野瑞貴Mizuki Hamano

原田綾乃Ayano Harada

笛木和人Kazuto Fueki

藤原改Kai Fujiwara

堀切彩愛Sae Horikiri

槇佳絵子Kaeko Maki

松本夏実Natsumi Matsumoto

丸大喜Daiki Maru

森本侑花Yuka Morimoto
history
21
July
2025
2025
第80回東京都合唱祭
「こころよ うたえ」(一倉宏詩/信長貴富曲)
「Go the Distance」(David Zippel詩/Alan Menken曲/Ed Lojeski編)
ピアノ:鈴木楓雅さん(賛助)
02
March
2025
2025
春こん。 東京春のコーラスコンテスト2025 銀賞
「クラシック・現代音楽部門(指揮あり)混声」
混声合唱のための『あい』より「あい」(谷川俊太郎詩/松下耕曲)
「Nyon Nyon」(Jake Runestad曲)
20
February
2024
2024
春こん。 東京春のコーラスコンテスト2024 銀賞
「ユースの部 混声」
混声合唱のための『だるまさんがころんだ』より「Ⅰ」(矢川澄子詩/長谷部雅彦曲)
混声合唱のための『風の馬』より「第3ヴォカリーズ」(武満徹曲)
※演奏作品の説明は、Youtubeの概要欄に記載しました。












