よびごえ日誌
2025.05.23
【2025】よびごえ日誌 vol.2
タグ:合唱祭
2年B類加藤優奈です。
2回の新歓稽古を経て、今年度のよびごえの活動が始まりました!新しいメンバーで音楽ができること、ワクワクしています。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
私のiPadには「よびごえ語録」なるものがあります。2024年6月28日からつけ始めました。よびごえは合唱団というよりゼミ(もはや授業)のような側面があるなと勝手に思っているのですが、小田さんのご指導でのキーワードや、発声練習・意見交換・振り返り等でのメンバーの皆さんの文言をもメモするようにしています。時間をおいて見返すと、自分の中に刻まれている言葉やこれから詳しく勉強したい理論などが整理され、よびごえでの学びがより一層充実したものになっています。余談ですが、「声楽D先生語録」「ソルフェK先生語録」「和声&作曲Y先生語録」なんかもあります。本当に素晴らしい先生方に恵まれているなと思う毎日です。
以下本日の「よびごえ語録」より抜粋です。
【こころようたえ】
・2拍目と4拍目の捉え方 2→3、4→1に行くときのエネルギー 現象としてはcresc. ex) 冒頭 ここ「ろ」よ、だ「か」ら 四分音符や付点四分音符に対して八分音符を抜かない
・子音
「散文的な日々…」 特にsとh 聞こえにくいので正拍より前に。裏拍の子音は特に。ex)28 アルト「き」えてしまう
・語頭アクセント
弱起と正拍との対比 ここを見失うと整理されていない音楽になる…いい意味で器楽的な作品のため。
ex)空虚、繰り返しを 64以降「う」たえこころよ
・46 男声の三連符(二拍三連) かなりはっきりと。リズムの錯綜と和声の変化によって音楽の盛り上がりをつくって49(Grandioso)へ。作曲者は四分音符とのズレを聴かせたかったのでは。
・フレーズの始まりから終わりまでsempre crescendo。 △ピアノ ◎弦楽器
【Go the Distance】
・アメリカ英語特有の発音、リエゾン ※詳細は省略
・14 アウフタクト 「I’ll be there」 アルトC、男声B dur(B、D) テンションの使い方にアメリカらしさがみられる
アメリカの合唱作品の特徴→美しいクラスター音(7、9、11 などを加えていく)
・15 バス B からA 重要な変化!
・16 ユニゾン「my way」 四分音符の音価を保って。
・22 バス カデンツの始まり(役割の意識)
最後に、「こころようたえ」について述べたいと思います。合唱祭の選曲にあたり、我々団員から一曲を決めるということで候補曲を出し合った際、この曲を提案させていただきました。
この曲は一倉宏さんの詩「こころよ うたえ」の一部に、信長貴富さんが曲を書いたものです。付曲されている部分以前の詩も踏まえてこの曲を歌えたらと思っています。初回のお稽古でも行ったように、音楽的に分析のしがいのある曲です。さらに、moll のエネルギーと歌詞の力を使って思いの丈を叫ぶことにも意味がある曲だと私は思います。この詩にある「歌う」という行為はなにを指しているのでしょうか。今日我々が行ったsing a songという行為そのもの、あるいはほかの楽器を通して音楽を奏でるということ、はたまた音楽でなくとも誰かに思いを伝えるということ、などが考えられます(前回のよびごえ日誌でも触れましたが、うたの語源は「訴える」であるときいたこともあります)。皆さんと意見交流をするのが楽しみです。まずは楽譜を読む力を鍛え、楽譜に忠実な音楽、曲が喜ぶ演奏を目指していきたいです!