よびごえ日誌
2026.04.01
【2025】よびごえ日誌 vol.9 2026年『春こん。』を終えて
タグ:メッセージ , 春こん
お久しぶりです、3年B類の井藤一輝です。よびごえ日誌を書こう書こうと思っていながらも前回載せてから1年以上が経ってしまいました。時間が無いと言い訳を考えながらも、過去の自分の日誌を見ると再度気づかされることが多いため、今回は記録に残そうかと思います。(日誌に掲載されているころには新年度になっていそうな気が・・・)
さて、今年度の『春こん。』、よびごえは
『Daemon Irrepit Callidus (詩:不詳 曲:György Orbán)』
『Sleep (詩:C.A.Silverstri 曲:Eric Whitacre)』
の2曲を演奏しました。まずは皆さん、演奏お疲れさまでした。
2曲とも初めて聴く曲、しかも日本語ではない曲で、今年も自分は歌えるのか?暗譜までできるのか?という第一印象でした。しかし、毎晩寝る前に音源を聴き綺麗な曲だなぁと思ったり、稽古が進むにつれて響きやリズムが整う瞬間が増えたりすると、おもしろい曲を今年も歌っているなといつの間にか楽しむことができていた気がします。
今回の春こんに向けた稽古を通して、自分がふと思って心に残っていたことを2点記しておこうかなと思います。
まずは自分自身のことで、響きの作り方が不安定だなと思ったことです。簡単に言ってしまえば「その時その時の響きのポイントが言語化できない」といったことなのですが、合唱をつくるメンバーの一人として空間の音が聴けていない時が多かったなと感じています(そしてこれはピアノの講評でも度々言われている、、、)。そして響きを合わせるように意識すると、自分が声をうまく出せている感じがしない場合がよくありました。もちろん、大学に入った頃と比べればよびごえ稽古での小田さんの緻密な発声指導もあり知識や身体の使い方はできてきているとは思いますが、発声や響きは合唱における基礎的な部分であるため、自分はまだまだ甘いなと思いました。今回は直前の稽古で響きのポイントをガッチリ合わせる機会ができたため、その時の響きのポイントや声の当て方、感覚は忘れないようにしたいです。
2つ目は前述とはガラッと話が変わるのですが、日本語の合唱曲は本当に発音などの技術と曲を通した表現の両立が難しいんだな、とあらためて感じたことです。今回の2曲はラテン語と英語で譜読みの段階は苦労したのですが、曲調やフレーズの中でのアクセントが日本語の発音よりも作りやすかったと思います。(拍に合わせて子音をはっきり発音するだけで曲の鋭さをダイレクトに伝えることができたり、音とリズムに合わせて言葉を乗せやすかったり。オペラで日本語に変えて演奏した方はよりはっきりと捉えていそうですね。)
これは日本語の持つ母音の均一化が歌にすると難しかったり、「k」「s」といった子音が強調しすぎると技術面・表現面で綻びが出やすいからかな、と考えたりしていました。
ただ、だからこそ、今回の曲はフレーズの出だしや響きがはっきり聴こえやすいなとも思いました。春こん本番での演奏(録音)を聴いて、曲の出だしやフレーズの入りがバラバラだったり、小田さんもおっしゃっていたピッチの差が悪い意味でわかりやすく聞こえてしまっていたと思います。「やっぱりよびごえのつくる音って素敵だな」と思う所がたくさんあるからこそ、至らない点が浮き出て聴こえてしまっていました。
反省として、今回は大学内での動きが多く自分含め毎回稽古に参加できるメンバーが限られていました。しかし、それはわかったうえで稽古/稽古外であまり自分は動けなかったなと思います。幸い今回春こんに臨んだメンバーは来年度も在学のため、新たな団員含めて、今回の経験を生かして(仮に少ない時間となってもできることを最大限考えて)来年の春こんにリベンジできたらなと思います。
さてさて、まだ実感が全くと言っていいほど無いですが、4月からは大学4年生です。東京学芸大学に入学してから月日があっという間に経っています。この大学は先生方・学生含め凄い人ばかりで、「自分はもっと努力しないといけない」と何度思ったことでしょう。
春休みに入ってからも、ピアノでは一音一音に込める表現の深さを追求する難しさに直面する毎日です。相変わらず周囲のレベルの高さには圧倒される日々を送っていますが、「この環境にいられるからこそ成長できる」と自分に言い聞かせて、最後まで音楽と誠実に向き合えたらなと思います。また教育面でも、教育実習を終えた頃から音楽を通して「自分は子供たちに何を伝えられるのか」を考える毎日です。社会に出ることを見据えた1年になることからは逃れられそうにありませんが、支えてくれる方々への感謝は忘れず自分なりに進めていけたらと思います。
最後になりますが(長々と失礼しました)、今回の春こんに向けて指導してくださった小田さんを始め、共に演奏した合唱団よびごえの皆さん、そして私たちの演奏を聴いてくださった方々、本当にありがとうございました。よびごえでの時間は自分にとってかけがえのないもので、“特に”この1年間は毎週の稽古がとても楽しみになっていました。ここで得た経験を、近い将来自分の音楽・教育活動に活かせるように頑張ります。
よびごえの皆さん、自分はまだもう1年大学にいる予定なので、もし良ければまた一緒に学ばせてください。
「東京学芸大学で4年間学んだ」と自分にとっての自身と誇りになるよう、残り1年間、頑張りたいと思います!
