よびごえ日誌


2023.09.08 【2023】よびごえ日誌 vol.8 中高合唱部との合同練習
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さて、再び三年一柳です。私の怠慢により日誌が二つ続けての投稿になってしまいました。またかい!と思われた方、すみません。お許しください。
今年の夏は、小田さんがつないでくださったご縁で、とある中高一貫校の合唱部におじゃまさせていただきました。よびごえと、合唱部の合同練習です。久々に味わう、中高生特有の?熱気といいますか、精彩を放つ感じといいますか…と、合唱部のにおいに、なつかしさを覚えました。Nコンの課題曲を何年ぶりに中高生と一緒になって歌い、私も自身の青春時代を思い出したり。過去なのがなんとも悲しいところです(笑) 実は今でもnコンは毎年欠かさず見ています。部活は私の、まだ長いとは言い難いかもしれないけれどもすべての人生の中で、最高の思い出ですね。ありがたいことです。
そんなことはさておき。今回の指導では、指導&指揮を、弱気な申し出の仕方ではありましたが、なんと自分から引き受けるという私にしては思い切ったことをしました。大まかな方針はあったものの、指導の仕方ややる箇所など、ほぼ指定は何もなかったので、実質自分で考えるような形になりました。部活というものから離れて久しいですし、指揮も合唱の全体指導も未経験でどうしたらいいものか色々悩みましたが、よびごえや大学での学びを生かし、ただの指導というよりは教育であるように努めました。一つ、ただ指導者の言うことに従っていく稽古ではなく、生徒と一緒に考え、対話できるような稽古を、という指示だけ、小田さんからいただいておりました。これはとても大事な考え方だと個人的には感じます。よびごえで何より大切にされていることでもあるのではと思っています。教育は、一人一人の自分というものをもった人を育てることです。教育において、自分の思うとおりに動くロボットのような存在を育ててしまいうることは、怖いことだと感じます。今回の指導を通して、ただ私にとっての上手い合唱をつくることではなく、この子たちを育てるにはどうしたらよいかを沢山考えました。私の指導を通じて、一人でも、何か一つでも成長してくれていたらいいなと思います。
自分が指導側の視点に立ってみて、部活も教育の一環であり、教師の意図やねがいの上に成り立っていることを感じました。教育も、人と人との営みなのですね。そしてさらに、後日行ったzoomでの振り返りでは、部活は人を育てる場であって、ただの技術の鍛錬ではないことを、より強く感じました。自分自身の教育観について、考える糸口をまた一つもらった気がします。
今回は、本当に貴重な、良い時間を過ごさせていただきました。合唱部の生徒さん、先生にとってももしそうであったなら嬉しいです。そして、zoomの時に特に強く感じましたが、よびごえの皆様の考えやアイデア、お人柄にいつも本当に沢山の刺激をいただきます。後輩先輩に関わらず、尊敬できるメンバーです。それでは、そろそろ二つ目の日誌を締めたいと思います。また秋学期もどうぞよろしくお願いいたします!

一柳優里愛