よびごえ日誌


2024.06.01 【2024】よびごえ日誌 vol.2
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新体制になってはじめのよびごえ日誌は、4年稲村が担当します。
よびごえに6人のメンバーが加わりました!みんなフレッシュでまぶしかったですが、2年生以上のメンバーもフレッシュさでは負けていません。
稽古は終始和気藹々とした雰囲気で、幸先の良いスタートが切れました。
 
 
〈今日の稽古の流れ〉
① 発声
② 「僕が守る」パートに分かれて音取り後、全体で合わせる
 
 
① 発声
2年小林くんが担当してくれました。こうやってみてください、と彼が軽く例を示す感じで歌った場面があったのですが、すごくいい声でびっくり。
◇ハミング
4拍かけて息を吸い、8拍ハミング→2拍かけて吸い、4拍ハミング
「天井の高い家になってください」という伝え方が面白かったです。
 
◇「あえいあおう」(長調⇔短調)
母音の明るさや暗さをコントロールすることが難しかったです。これまでは曲調に明暗を委ねていたなと気づかされました。明るさや暗さの配合が自由にできれば、表現の幅もぐっと広がると思い、個人でもこの発声を取り入れたいです。
 
 
② パートに分かれて音取り→全体で合わせる
よびごえは夏の本番に向け、『僕が守る』(作詞:銀色夏生 作曲:上田真樹)に取り組むことになりました。この曲は第78回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部の課題曲で、ずっと歌いたかった大好きな一曲だというよびごえメンバーも。今回の稽古は音取りが主でした。まず曲を前半後半の2つに分け、前半部分をパートに分かれて音取り、その後全体で合わせ、次に後半部分を再びパートに分かれて音を取り、また全体で合わせました。音取りは前半後半ともに10分。初見で臨んだ団員もいましたが、短い時間で音が取れていて、流石だなと思いました。全体で合わせた際には、上田真樹さんや木下牧子さんが作曲された曲は、楽譜には書かれていないクレッシェンドをかけることが、曲を前に運ぶために重要だという技術的な学びがありました。
 
 
新しい曲が決まっての初稽古は、毎回緊張しますし、自分と戦っています。メンバーは約20分で曲全体の音が取れていて、みんなの積み重ねてきた時間や努力がそれを可能にしていると思うと本当にすごいなと思います。一方私は、稽古に向けてコソコソ練習し、2時間以上かけてリズムがはまったぞ、なんとか音が取れたぞ、となったのですが、今回全体で合わせてみると他のパートに引っ張られてしまったり、音程が分からなくなって声が出なかったりという感じで、不甲斐ないし情けないし、自分の能力の低さを痛感して気分が落ち込みました。家に帰って一人で歌ってみると今度は歌えて、より不甲斐ないというか惨めな気持ちになりました。できなくても落ち込むし、できたらできたで、こんなこともできなかったのかと落ち込むという、中々に良い性格しているなと思います。
自分にがっかりして終わる初回稽古にならないように、時間を作って準備をしてきたつもりだったのですが、結局駄目で、今回もちゃんとメンタルにきました(笑)
来週は、曲や歌詞の内容に踏み込んだ稽古になるかと思うので、それまでにどうにか自立して歌えるよう練習に励みます。練習方法も見直してみようと思います。
 
 
小学校や中学校の吹奏楽部のボランティアに行った際、譜読みが大きな壁となっているケースをよく見かけます。私も楽器を始めた小学生のとき、それまでに楽譜を読んだことがなかったため、譜読みにとても苦労したのを覚えています。譜読みの段階で何度心が折れたことか。大学生になってからもよびごえで歌う曲の譜読みで何回も心が折れて、しまいには粉々になっていました。塵です。なので新しく楽器を始めた子には、単純なリズムや吹きやすい音域のところから譜読みを始め、音を確認してから吹いてみるということをおすすめしていますし、それを一緒にします。簡単なところができたら、そのリズムを応用していたり、似ていたりするところを探してまた一緒に取り組みます。少し複雑なリズムが登場する部分は、言葉をあてはめてみたり、面白い文章を作ってみたりして、譜読みの段階も楽しんでもらえたらいいなと思っています。よびごえでは、メンバーのレベルが高く、全体を見渡して簡単そうなところから音を取ることは今までしたことがないと思います。みんな素直に曲の冒頭から始めてそのまま終わりまで見ていくことが普通な様で、そういえば自分が1年生だった時にこの譜読みのスタイルに驚いたなということを思い出しました。今回のよびごえで取り組む『僕が守る』は、はじめ~Ⓐ直前→24小節目~Ⓑ直前→51小節目~Ⓓ→Ⓕ~最後→…と自分の中で取り組みやすいところから音を取ってみました。何年たってもin Cで音程を取ることが苦手なので、あまり跳躍がなかったり、横の流れがつかみやすいなと思ったりしたところから取り組みました。リズムに関しての不安は特にないので、自分の課題はやはり音程を捉えることだなと思います。(4年生にもなってこんな状態で恥ずかしいですが。)
また、新曲にあたるとき、音取りと表現はわけて、まず音を取って次に表現をつけていくという風によびごえの稽古は進んでいると思います。私も器楽曲に取り組む際はそのようにしていますが、最近は、曲の解釈から始まって、次に音取りと表現をつけるというように慣れた順番を逆にして取り組むことは可能なのかなと考えたりしています。
 
 
先日、よびごえカラーなるものを発見しました。
正確には、「呼び声」という色のマニキュアと出会ったよという話なのですが、黄緑と若草色を混ぜたような色で、爽やかさもあるけど、どこか温かく落ち着いた感じもある素敵な色でした。今年度のよびごえはどんなカラーになっていくのでしょうか。よびごえは少人数のチームだからこそなのか、毎年カラーが違って面白いです。新体制での初稽古を終えて、今年度のカラーも好きになれる予感がしました。
 
次の日誌担当は、3年新喜さんです。彼女の考察やぶっちゃけトークが個人的に好きなので、今から次の日誌を読むことが楽しみです。乞うご期待。

稲村歌乃