よびごえ日誌


2020.07.02 【2020】よびごえ日誌 vol.006
タグ:

こんにちは!A類2年の滝澤奏有美です。梅雨が続いていて、豪雨被害が出ているようで心配な毎日です…
今回は、「小学生の歌とは?」をテーマに楽曲探究を行いました。観点ごとに皆さんから出た意見をまとめます。
 
【グループワーク】
童声合唱とピアノのための組曲「わらべうた」より『あきかんうた』(谷川俊太郎/三善晃)
 
〇作品の第一印象
・言葉遊び。リズミカルで楽しい
・言葉が無意味。心を空っぽにして歌う曲。「みんなで協力して歌おう!」という意志がわかりやすい
・二部に聴こえないくらい音の響きが充実している
・「春が来た」挿入の意味は?
 
〇予測される歌唱技術的な困難箇所
・パート間の掛け合いが多くテンポが速いため、はめるのが難しい
・最後ページ、ソプラノの高音持続やアルトのオクターブ跳躍
・言葉が多い。しっかり言いたい
・臨時記号が多く音取りが大変
・「春が来た」のメロディーとの重なりを聴く
 
〇この作品ならではの体験・学び
・いい意味で歌ではないみたい。話し言葉に近い形で歌に触れられる
・言葉遊びや軽やかな語感を味わえる
・強拍にアクセントが多いので拍子感がとらえやすい
 
〇この作品を取り扱った先に、合唱団にどのような変化があってほしいか
・言葉の質感に興味を持てるようになる。
・リズムや拍子が分かりやすい曲なので、曲の構成の初歩的なことを知る
・テーマのある曲とない曲の違い、テーマのない曲を何のために歌うのか考える
・発音の楽しさを知る、言葉と音のつながりに対する抵抗をなくす
・昔のこどもたちの遊びの楽しさを知る
 
☆この曲は、途中で童謡「春が来た」が挿入されます。曲中で突然「春が来た」を重ねる意味について考えたところ、メンバーからとっても素敵な意見が出てきました!
・遊びの最中、別の子供集団がやってきて、または空き缶遊びに飽きた一部の子供たちが、「春が来た」を歌いだす。子供たちの自由奔放な様子を表している
・冬は寒くて缶蹴りができなかったけど、春が来てやっと遊べる喜びを表している
・5時になると町に流れるチャイムの音楽。生活になじんでいる曲だけど、ある意味突然である。「5時だ、そろそろ帰らなきゃ!」
 
「春が来た」挿入の意味、私は考えても全く思い浮かばなかったのですが、皆さんのひらめきは素晴らしいです…どの意見にも感動しました…。
 
 
【個人ワーク】
子どものための合唱曲集「ともだち」より『空のように 青い心で』(新沢としひこ/氏家晋也)
 
〇作品の第一印象
・明るく純粋なようで、後悔や葛藤がある。案外大人っぽい曲なのでは?
・符点八分から楽し気な感じが伝わる
・よくある合唱曲の感じ。/逆に、よくある合唱曲っぽくない。
・十人十色の子供たちの声で歌われることがまぶしい。子供たちの本質。
・人工的な無邪気さを感じる。
・暖かく心に寄り添ってくれるような曲。
 
〇予測される歌唱技術的な困難箇所
・符点のリズムを正確にとること。
・中間部の急な切り替え
・言葉のリズムと音があっていないところがある。
・ソプラノの高音(D・E・Fが特にきつそう)
・それまで音が低いのに、サビでいきなり頭声発声が必要になる
・三拍子を頭でカウントしない。
・伸ばすところと伸ばさないところの差をしっかりつける
 
〇この作品ならではの体験・学び
・比喩的な言葉から、どんな時の感情を表しているのか想像する
・調の変化による色の違いや感情の高まりを感じる。曲の構成を考える
・空とはどのようなものか考える
・ユニゾン、ハモリ、掛け合い、オブリガート等、二部合唱でできる最大限のことが経験できる
・音を伸ばす間にほかの音を聴く
・休符のとらえ方を考える
・発想記号が書いていないからこそ、言葉のニュアンスと歌い方を自分たちで試行錯誤する
 
〇この作品を取り扱った先に、合唱団にどのような変化があってほしいか
・歌詞から、想像や解釈を膨らませることで、心の成長がある。
・自分の心を変えようとする
・成長してから振り返った時に、前向きになれる曲であってほしい。歌に救われる体験。
・場面ごとに表情を考える。
・普段言えないようなことも、歌に乗せれば言葉にできる
・自分を信じる気持ちを持つ
・自分を内省することで、合唱団の人間関係もいい方向にいくのでは?
 
私は、小学校の時に、こんな合唱曲をたくさん歌ったなあと懐かしい気持ちになりました。今回取り扱った二曲、大学生の今の私が歌ったら体力が厳しそうです。あの頃は若かったです。時の流れを感じました。
ちなみに私は、Nコン課題曲が「いのちのいっちょうめ」「ぼくらは仲間」「希望のひかり」の世代です。一生懸命歌っていました。もう10年も前(!)ですが…昨日のことのようによく覚えてます。子供の時に経験したことは自分にとってとても大きくて、「一生の体験となる選曲」が大事ということが、よくわかりました。
 
 
【特別研究】今の私に足りないもの
 
ここでいつもなら事例研究タイムですが、今回はお悩み相談コーナー!グループに分かれて、各自悩みを打ち明けました。
演奏技術に関することから人生相談まで、色々な悩みがあったみたいです…オンラインだと、自由にお話しする時間がなかなか取れないので、この企画は今の状況下では貴重な時間でした。早く対面練習が始まって、練習後みんなでお話ししたり爆笑したりしながら歩いて帰れるようになるといいなと思います。
 
 

ところで、こちら勉強会中に突如現れた四尾越之助(よびごえのすけ)くんです。
思わずスクショして載せてしまいました。著作権は大丈夫でしょうか?
一部の2年生の間では、よびごえのマスコットキャラにしたい、よびごえグループLINEのホーム画像にしたい、といった声が上がっていますが、どうでしょうか。ご検討よろしくお願いいたします。
 
勉強会もあと3回ということで、そろそろ終わってしまうと思うと寂しいです…。
残り少ないですが、頑張ります。
次のよびごえ日誌は、やあなにお願いしています!お楽しみに!

滝澤