よびごえ日誌


2021.09.25 【2021】よびごえ日誌 夏休み勉強会編③
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こんにちは、4年の中島菜々子です!
 
 今回の勉強会は、「各学校の『らしさ』を探そう!」です!
 全国合唱コンクールなどでも名が知られているような合唱の名門校をいくつか取り上げ、その学校の演奏を聴きます。そして、その学校ごとの合唱の特徴を考えました。
 着眼点としては、発声、子音・母音、姿勢、表情、選曲など様々。勿論曲によって変わる部分もありますが、中には、何年経っても変わらない、「その学校らしさ」が現れている部分があります。
 個別でのワークを終え、全員で発表を行うと、やはりその「らしさ」は様々でした。どの学校も、全国常連レベルだけあってやはり上手いのですが、一口に「上手い」といってもこれほど違うのか、と驚きました。
 
 そして、今日一番考えたかったことは、その「らしさ」が生徒達に及ぼす影響です。それぞれの学校の特徴は、生徒達の合唱に対する思いに影響してきます。例えば、「きれいな音楽こそ合唱。」といったイメージもあれば、「皆で音楽を楽しむ」ことを良しとしている合唱団もあります。合唱に対して異なる認識を持った人達同士が集まって合唱をする時、教育者はどのように働きかければよいのか。これが今回の勉強会を経て得た新たな課題です。
 
 また、今回の内容に関連して話題に上がったのが、合唱団員の「帰属意識」についてです。
 皆さんの周りでも、かつて一緒に歌っていた仲間が今は合唱から離れてしまっている、という人が少なくないと思います。その原因の一つとして考えられるのがこの「帰属意識」です。合唱団員の絆が強いほど、その合唱団での活動を楽しいと感じるほど、他団体での合唱に魅力を感じなくなってしまう或いは適応できなくなってしまう、といった可能性が考えられます。
 指導者として、今の合唱団をどうよりよくしていくか工夫していくことは勿論必要ですが、団員が今後合唱と長く付き合えるようにするためにどのように働きかけていけばよいのか。このように長いスパンを見据えて指導する必要性を強く感じました。
 
さて、最後になりました。
 よびごえの勉強会はただ研究するだけでなく、その後私たち自身が考えるべき課題が見えてくるのが非常に良いなと感じています。これからも、この貴重な機会を存分に活用していきたいと思います。

中島