よびごえ日誌
2025.03.06
【2024】よびごえ日誌 vol.25
タグ:メッセージ , 春こん , 本番前後
こんにちは。2B室伏萌衣です。
今年度の活動に区切りがついたので一年を通して感じたことをお話ししようと思います。自分自身についてのお話の方が多く恐縮ですがよろしくお願いします。
春こん。本当にお疲れさまでした。今年は、
作詩:谷川俊太郎/作曲:松下耕「あい」
作曲:Jake Runestad「Nyon Nyon」
を演奏しました。今年の演奏はいかがだったでしょうか。
対照的な選曲の中で、それぞれの曲を最後の稽古まで一人一人が追求した時間はかけがえのないものでした。今年は稽古時間外に企画された女声練にも力を入れ、「こんな風に演奏するにはどうすれば伝わるのか」「ここはこんなイメージ」など、活発に議論しながら練習し、自分の気づかなかった視点に出会うことができてよかったです。
浜離宮ホールの響きに助けられた部分もかなりありますが、いい音鳴っている!と感じつつ、何よりお客さんの反応からも私たちの思いが伝わる演奏、そしてよびごえらしい演奏、曲を届けられたのではないかと感じます。(特にNyon Nyonが好評でした!)しかしまだまだ詰められる部分もあり、自分たちの最大のよりよい演奏を届け切ることができなかった悔しさを若干引きずっているのが本音です。この気持ちを忘れず来年度に引き継いで行きたいと思います。
さて、この1年を振り返ると「合唱×人」との関わりについて深く考えさせられた年でした。去年の秋に体調不良を理由に自分の活動の軸であった合唱と離れる決意をし、複数所属していた合唱団はよびごえだけになりました。去年までの自分には考えられなかった状況です。休むために合唱から離れてもなかなか体調は回復せず、逆にどんどん悪化し、真面目に、生きる意味について考えていた時期もありました。
そんな中でも合唱に戻ろうと思えたのは、家族のように安心できる人達がいたからです。
休団を決めた団にその旨をお伝えした際、合唱団の方から様々な言葉をいただきました。どれも私にとって大切な言葉で、人に支えられること、自分は一人じゃないと直に感じた瞬間でもありました。そんな人たちに囲まれながら合唱ができること、本当に感謝していますしこのご縁をこれからも大切にしたいと思っています。
合唱は一人ではできず、かならず誰かが隣にいて声を重ねることで完成します。
「合唱をする理由」は人それぞれですが、少なくとも私は好きな音楽を好きな人達と共有する合唱が大好きで、今も辞めずに続けています。メロディが、和音が、人を通して重なり共鳴し合う瞬間を求めて歌い、聴衆にもこの素晴らしさが届いたとき一層合唱の素晴らしさを実感するのです。それをよびごえで体現できた経験は私にとって救いでもありました。声のよい素晴らしい演奏はたくさん存在しますが、曲への「あい」と、共に歌う仲間への「あい」のある演奏はお客さんにきっと伝わるし、そんな演奏をし続けたいと思っています。
久しぶりに昨年5月の新歓稽古での初々しい「前へ」の音源を聴いていましたが、あの時から皆さんのこと・声・音楽性を深く知った春こんでの演奏は、仮に猛練習したとしても5月の時点では辿り着かなかった演奏であることは確かです。
来年度のよびごえはどんな活動ができるでしょうか。
どんな曲に出会えるか、どんな人達に出会えるのか。
春は毎年ワクワクです。頑張りすぎず、いろんな人を頼りながら。たまには自分のやりたいことの実現に向けて学生のうちにたくさん挑戦していきたいです。
お読みいただきありがとうございました。