よびごえ日誌


2023.08.03 【2023】よびごえ日誌 vol.3 合唱祭を終えて
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はじめまして!1年B類音楽の井藤一輝です。今年度から合唱団よびごえに入団しました!精一杯活動に取り組んでいくので、どうぞよろしくお願いします!
 
 
今回は初めての日誌となるので、よびごえの活動に対する自分の思いや、入団して初となる合唱祭の感想などを書いていこうと思います。
 
 
さっそくですが、私がよびごえに入団した経緯から話そうと思います。私が通っていた高校は合唱コンクールがなく、またコロナの影響もあったことから、私は高校で合唱を一度も経験しませんでした。だからこそ、大学では合唱もやりたい!と思っていたので、同じ音楽コースの子によびごえの新歓稽古に誘われた時はすぐに参加を決めました。
 
新歓稽古では相澤直人先生の「ぜんぶ」を歌い、特に「詩の繰り返しをどのように表現を変えて歌うか」について考えました。話し合いの際、私は主に曲の元となっている詩から意見を述べました。「ぜんぶここにある」の言葉だけが何度も歌詞に出てきていて、繰り返されるたびに強い思いが加わっているように感じました。他にも、一度目は他者に、繰り返しは自分自身に言っているという意見や広さ・深みが違っているという感じ方など、多くの異なるイメージを知ることができました。今まで詩から曲を考えることがなかったので、とても楽しい経験となり、歌えば歌うほど、考えれば考えるほどいろいろな思いが溢れてきました。
 
新歓稽古という短い時間の中でも学ぶことが多く、合唱そのものだけでなく自分が教える立場になった時に活かせる経験を多く積める、何よりよびごえの活動が楽しい!と思ったことから入団を即決させていただきました。(大野さんへの入団の連絡は少し遅くなりましたが…)
 
入団して間もなくよびごえ新体制の初舞台となる合唱祭に向けた稽古が始まり、「かめ」と「さびしいカシの木」を歌うことになりました。私はどちらも初めて聴く曲でした。2曲とも、『子ども観』をどう表現して歌うか、がとても大事になり、毎週の稽古でとても悩まされる議題となっていたと思っています。「かめ」はアカペラの曲なので各パート入りを合わせるタイミングがとても難しいなと感じていました。稽古が進んでいくに連れて詩の解釈も行い、どの部分をどう歌いたいかを話し合った後に初めて息がピッタリと合う合唱ができたと思います。自分はこう歌いたい、ということを言語化することで初めて、お互いにどの表現が歌詞に合っているかを考えられると改めて気付かされました。また、「かめ」の稽古で私がとても驚いたことが、初めて全パート一緒に歌う時、小田さんが「自分のパートを正確に、自己中心的に歌って」と言ったことです。聞いた時は、自分のパートだけ真剣に歌っていても他パートを聴けなければきれいな響きが作れないのでは、と混乱しました。けれど考えてみれば、いきなり他パートの音と一緒に歌うと自分の音やリズムがズレてしまう、といった問題は中学の合唱練習でも感じていたことで、「他パートが入っても、まずは自分のパートに集中して歌うことを意識する」という小田さんの言葉にとても納得がいきました。
 
「さびしいカシの木」は、1番2番3番(特に1・2番)をどのような変化をつけるかにたくさん話し合いの時間をとりました。また、日本語特有の鼻濁音や子音、特に重要な言葉の最初に多いkの子音を大事に発音することも注意ポイントとして学びました。自分がこの曲でこだわってみた場所は、3番のBassの入りと、その後の全パート共に入る「いまではとてもとしをとり」のところです。Bassの入りはとても暖かく声を出すことを意識しました。始めはうまく音が続きませんでしたが、小田さんや同じパートのアドバイス「胸を開放して、息を広げる感じ」を参考に暖かい声の出し方を考え、表現できたと思います。その後の各パートが同じ歌詞に合流するところは、1小節前のBassの音の流れをたっぷりと歌いたかったため、稽古で指摘をさせていただきました。少し自己満かなぁとも思いましたが、自分はとてもなめらかに歌いやすくなり、反対の声もなかったので同じような意図を持ってくれたのかな、と思ってます(笑)。
 
 
そして迎えた、よびごえとしての初の舞台であり、今までの稽古で学んだことに加えて、何を自分たちは届けたいかを一人ひとりが考えて臨んだ合唱祭!
 
私が合唱祭で感じたことはたくさんありましたが、大きくまとめれば、「やはり音楽って素晴らしい!!」ということです。多くの合唱団が各々の曲に向き合い、表現して合唱を作っている。各合唱団の歌からそれがひしひしと伝わってきて、とても幸せな時間が過ごせました♪
 
私自身も、ステージでの合唱はとても気持ちよく歌えて、歌い終えた時に充足感を感じました。よびごえが2曲に込めた思いが、聴いてくれた人々に伝えられたのではないかと思っています。しかしまだよびごえは新体制になったばかり、講評の内容や自分で練習通りに行かなかったことも含めて、さらに良い合唱が作れるようにこれからも精進していきたいと思います!
 
 
🎵最後に一言🎶
 
小田さんが最後の稽古でおっしゃった「合唱の意味」を、これからの稽古で考えていきたいと思います。私が小田さんの言葉を聞いた時にパッと出たのは、「それぞれの感じ方を共有し、1つの曲を表現していくことの大切さ、楽しさを伝える」といった意見ですが、おそらく小田さんの問いはもっと深いもの、またはもっと単純なものなんじゃないのかな〜と勝手ながら思ってます。自分が教える側に立ち、指導する際に大切なことも、これからの活動で吸収していけたらと思います!
 
 
気づいたらこんなにも長くなってしまっていたので、この辺で書き終えたいと思います。
改めてみなさん、合唱祭お疲れ様でした!また共に頑張って行きましょう!

井藤一輝