よびごえ日誌


2023.08.03 【2023】よびごえ日誌 vol.4 合唱祭を終えて
タグ: , ,

はじめまして!今年度から合唱団よびごえに入団致しました、A類音楽1年の小林翔人と申します。合唱祭という初めての本番を終え、今回初めてよびごえ日誌を書かせていただくことになりました。拙い文章になってしまうと思いますが、長い文章にはならないようにしますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
 
筆者がよびごえの活動に初めて参加したのは1回目の新歓稽古の日でした。新一年生で参加していたのは僕一人でしたが、僕が今こうして団員になっているのはその日の活動でよびごえという合唱団に強く惹かれたからにほかなりません。よびごえの先輩方は皆さん本当に優しくて、真摯に合唱に向き合っていて、僕もこんな風になっていきたいと素直に思いました。そしていつもよびごえの合唱を一緒に創ってくださる小田さんとの出会いも、よびごえに入る大きなきっかけになりました(この文章の提出先が誰あろう小田さんなので、最初に読まれることになることを思うと少し恥ずかしいような気もしますが)。よびごえの稽古ならではの小田さんの指導は、僕の合唱観をより豊かにしてくださっています。今改めて、あの日新歓稽古に飛び入り参加した自分を褒めてあげたいです。
 
さて、冒頭でも少し触れましたが、合唱団よびごえは7月17日に 第78回 東京都合唱祭 に出演しました。僕にとってはよびごえとして参加する初めての本番でした。僕は中・高と吹奏楽部に所属していたので、誰かの前で合唱の発表をした経験といえば学校単位で行われる合唱コンクールくらいしかありません。緊張というよりは、楽しみな気持ちで臨みました。
テノールとして合唱を創る一員となる上で、本番までの稽古で様々なことを考え、試行錯誤を繰り返しました。そんな中で、僕が特に強く意識するようにしたことが2つあります。
1つ目は「念ずれば通ず、は合唱では通じない」ということです。これは新歓稽古の時に小田さんがおっしゃっていた言葉でした。つまり「感情任せで歌うのではなく、楽曲で表現したい情景や感情をどんな技術を使って観客に届けるかを考えて歌わないと、歌を通して伝えたいことも伝わらない」ということですが、これは本番までの稽古を通してよびごえが追求してきた課題の1つです。「かめ」であれば発音やパート間の音量バランス、小学生の男の子が詩に込めた想いをどう歌に乗せるかを考えました。「さびしいカシの木」であれば1番と2番の歌い方の変化、その変化を踏まえた3番の歌い方など、「時間経過」をキーポイントに合唱を創っていきました。
2つ目は「合唱の中での自分の歌のバランスを考える」ことです。非常に個人的な話にはなってしまうのですが、僕は今回テノールパートを1人で担当させていただきました。本当にありがたい機会です。他のパートが複数人いる中で自分の歌がどう聴こえているのか、大きく鳴りすぎていないか、聴こえてほしいところは聴こえているか、練習後に録音を聴いてバランスを確認しました。合唱学習のまさに真っ只中にいる僕にとって、本当に貴重な経験でした。
本番、よびごえの合唱がどんな風にお客様に聴こえていたか知ることは今の僕たちにはできません(それが音楽の面白いところであると同時に恐ろしいところでもあると思います)が、少しでも伝えたかったことが伝わる合唱になっていたらいいなと思います。
この合唱祭が終わった後感じたことは「やっぱり合唱って楽しい!!」でした。稽古を重ねてきたよびごえの合唱を多くのお客様に聴いていただけたことはもちろん、他団体の素晴らしい合唱をたくさん聴けたという点でも楽しい時間でした。よびごえの一団員として活動していくこれからの自分にとって、今回合唱祭に出演したことが大切な経験になったのは間違いありません。よびごえの皆さん、小田さん、合唱祭を運営してくださった皆様、そして聴いてくださったお客様に、改めて感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。
 
「長い文章にはならないようにしますので」などと筆者は書いていましたが、もうここまでで1600字を超える文章になってしまいました。初めてのよびごえ日誌なのでどうかご容赦ください。予告通り拙い文章だったと思いますが、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます。
これからもよびごえの一員として精一杯頑張ります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

小林翔人